大空へ





その言葉がどれだけ私を喜ばせるか


なにげないような、そのあんたの一言が、私をどれだけ幸せにするか。


あんた、わかってる?


…あんたはなんにも気づいてないんだろうなぁ。




ぐりぐりと私の髪をねじって弄ぶ、目の前のこいつを


私の視線に気づいていたずらっぽく微笑むこいつが


素直になれなくて睨みつける私の鼻をつまんで楽しそうに高笑いするこいつに


最後は絶対に優しい、おっきい手で頭を撫でてくれるこいつと




絶対抜いてやるんだから。


ホントにホントに大好きだから。


どうしても追いつきたいんだ。


絶対絶対、隣で一緒に飛んでやるんだ。




いつでも感じるこのオモイ。


胸を焦がすこのカンジョウ。




抜かしたい

隣で一緒にいたい


これは矛盾?


超えたいのに、並びたい。



私はおかしい? 間違ってる?



「あなたを抜きたい。」

「一緒にいさせて。」



交差するこの想いは、ただのライバル意識かな?






違う。 これは




まぎれもない、


―――恋。



私の大事な、


走ることしかなかった私の、初めての



    『初恋』


なんじゃないかな。