頭がまっしろのまま、夢中で向かうゴール。
私は、そのままの勢いでゴールテープに駆け込んだ。
* * * * *
結果
私は、余裕の1位を獲ることができた。
なんと、新記録まで叩き出した。
最高のスタートを切れた。 そう、心から嬉しかった。
浮き足立つ思いで、スタート直前の琉威を見やると、
「よくやった」
そんな顔して、最高の笑顔を見せてくれた。
今日の私は絶好調
さぁ、琉威はどうかな?
そんな挑戦的な目線を送ると、
「まかしとけ」
って、ガッツポーズをとって、私から視線を外した。
琉威の真剣な顔つき。
いよいよスタート。
楽しみで高鳴る胸を押さえつけ、ドキドキで霞みそうになる目を大きく見開いて。
大好きな琉威の、素晴らしい羽ばたきを、一秒でも多く、一瞬でも長く、少しも見逃さないで、焼き付けるんだ。
そして、時はやってきた。
…いよいよ、スタートだ。


