大空へ




ふ、っと琉威の顔がほころぶ。



そして、ゆっくりと、ゆったりと、長いまつげを揺らして目を開けて



「…よし、OK!」



充電完了って顔して、私の頭を撫でる。



その手はいつもおっきくて、あったかくて、力強い決意が灯ってるんだ。



だから私はその手に、勇気を、やる気を、元気を、たくさんの気持ちをもらえる。


なんでもできるって思うのは、きっと私がこの手、そしてこの手の主、琉威が大好きだからなんだろうなぁ。



思わず笑顔がこぼれる私に、


「次ー」


待ちに待った言葉がかかる。


さぁ、私の順番がきた。



見ててね。
私の精一杯の羽ばたき。



頭に乗った手を、ぎゅっと強く握る。


「頑張ってこいよ」


その手に応えるように、琉威は力強い笑みを見せてくれる。


でも、その笑顔は「頑張れ」なんて言ってないよ。


「出来る」って

「出来ないわけない」って


『応援』なんて叶うかもわからない曖昧なものなんかじゃなくて


確かな『信用』。


負けない。 負けるわけない。



その気持ちしか、見つからないよ。



だから私は、その気持ちに応えるために

その気持ちを超えるために

そんなあなたのために




「いってきます」




走ってやる