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次の日から、私たちの陸上部の活動が始まった。
陸上部に入部した生徒は、私たち含め20人ほどだった。
狩眞先生のはんぱないくらい厳しい扱きで約半分の生徒が3日以内に退部届けを提出すると言う噂を耳にしたんだけど…
実際、先輩は2・3年合わせて20人程度だった。
「がははは! 今年は何人残るかな!」
私たちの前では、当の狩眞先生が豪快な高笑いを繰り広げている。
…何人残るかなって。
隣の琉威をチラ、と見やると、琉威も私と同じく、頬を引きつらせ苦笑いをしていた。
入部早々不安な言葉だよね…。
ポン、と琉威の肩を叩くと、琉威は相変わらずの苦笑いで私の肩に置いた手を握った。
頬は引きつってるけど、その手の強さにはどこか決心がこもっているようで。
そうだよね。
私たちは無敵だもん。
大好きな陸上に、負けてたまるか。
この握った手が、何よりの誓いだから。
絶対どこまでも一緒に飛ぼうね。


