で、でも、これだけでいい人だと思う私は、バカなのでしょうか?



ま、まぁ、この際バカでもいいですかねぇ。



そう考えていると、不機嫌そうな顔の茶髪の彼が、不機嫌な声で言った。



「なぁっ!!」



「は、はいぃぃ!」



でも、やっぱり動揺してしまいます。



「・・・・神谷凛・・・・」



彼はぼそっとつぶやいた。



「ほえ?」



「だ~か~ら~!神谷凛!」



「は、はぁ」



な、名前?