今、ワタシは剛の家の前にいる。
どうしてこんなことになってるかっていうと…

今から30分前、泣き止んだワタシは、
なんでか剛にキスをした理由を聞きに行こうと思って、家を飛び出した。
住所は萌から聞いた、萌んちと近いからね。

「…着いた」

意外にも洋風の可愛らしい家だった。
どうしよう…入ろうかなぁ…でも…

そんな感じで今も、迷ってる最中…

「あぁ~もう!どうしよう…
迷っててもしょうがないから行こう!
なにがあっても泣かなインだ!」

そんな事を叫んでいたら、玄関が開いた。
一人の男の人が出てきたから、ワタシは剛だと思って、
思い切り、大きな声で叫んだ。

「キスの責任とってよ!!」

恐る恐る顔を上げると、

「カッ…コイイ!」

見たことない位のイケメン一人が立っていた、二重でパッチリの目、綺麗に筋の通った鼻、やや、薄い形の整った唇と綺麗な肌、
まるで、神様!そう!美容の神様!

じーっと観察していたら、

「?あの」

「あっ!スミマセン!ちょっと見とれてて、」

あああああ!!
なに言ってんだよ自分!