「…」

は？なんですか？びっくりして声も出ないの？

「何？何で黙るの？」

「お前…俺の事格好いいとか思わないの？」

「思う訳ない！自意識過剰！ナルシ！無愛想！いいところなんて一つもないじゃない！」

「「…」」

ヤバい！言い過ぎたかも、さすがにひどかったかなぁ？
そう思っていたら、剛が口を開いた。

「ふ～ん…」

剛はあたしを品定めするように、じっくりみてきた。

「な、なに？」

「お前…気に入ったわ…」

「は？」

「だから！お前のこと気に入ったっていってんだよ！」

は？気に入ったってどういうこと？
ワタシが？マークだらけになっていると、剛が突然わけの分からない質問をしてきた。

「なぁ、お前彼氏インの？」

「居ないけど？あっ！別にモテないからじゃないからね？ワタシが可愛すぎるから釣り合う男がいないの！」

ワタシは、声をＭＡＸにして訴えた。
ワタシは必死に訴えたのに、剛は、笑いながら、

「つまり、居ないんだな。」

と、一言で片付けた。