奴隷な恋 [完]



レノン様のあの顔が頭から離れないのだ。


私は、レノンにあげずに取っておいたクッキーに手を伸ばした。

どんなに好きなクッキーでも、レノンが笑う顔の方が絶対好きだ。

なんて思いながら食べていると、クッキーはすぐに跡形もなく、クッキーのくずだけになってしまった。


ため息をつき、レノンが笑う顔と今さっきの、
魔王エトーワル・ゲラ・レノンの顔を思い出した。