「サクラス。お前は、部屋に戻っていなさい」 「あ、はい…」 気のない返事をし、魔王室を後にした。 サクラス特製のアップリチィーティーを入れた。 いつもなら、何もかも忘れて、大好きなアップリチィーティーに夢中になるはず。 だが、どんなに夢中になろうと思い、アップリチィーティーを入れ直したとしてもダメだ。