思わず「うん」なんて言ってしまったけど...夕陽のこととかまだ何にも解決してない...。


「俺が守るよ?」

でも、その言葉に嘘は無いって...信じてる。




「メイー!!魅月ぃー!!」

振り向くと、夕陽と有紗が走ってきていた。

「...夕陽......。」









やだよ...


来ないでよ...





怖いよ...。







なぜかパッと温かくなる。
人の体温を感じた。


魅月が私を抱きしめてくれた。


「ちょ、ちょっと...っ。」

「いーぢゃん。俺らだって。」



あ...。
魅月は私が見たことを知ってるんだ。



「...ありがとう。」

お礼言うとこなのかな、今。
でも、嬉しかったから...。




魅月...

気づけば私はあなたを大好きになってるみたいです。





「なにしてんだよ...?」

案の定、駆けつけてきた2人は驚いていた。


「メイが震えてたから...。」

「人の彼女なのに、か?」

「お前だって、そうだろ?」


一瞬、夕陽と有紗の顔が曇った。

「見たの...?」

口を開いたのは有紗だった。



「うん...。」

だから私が返事した。


みるみるうちに2人の顔が曇る。