「ん。」 七橋くんが私に近づいて、しゃがんだ私を見下ろす。 七橋くんはどうした?と言うようにしゃがんで 私の顔を除きこんだ。 いつもは遠めの距離だから、こんなに近くにいるのに 私はドキドキしちゃって。 七橋くんに会えたのがうれしくて。 「お前いつからここにいたの? うわっ…手冷えてんじゃん…。」 私の冷えた手に七橋くんの暖かい手が重なって 寂しさから解放されたような気分になって… 「こんなになるまで、なにをしたかったの?」 なにより 「七橋くんに、会いたくて…」