前から突然かけられた声に私はびっくりして、 声の主に戸惑った。 「あ、ごめん、驚かせちゃったかな?」 声の主は私の前の席の女の子で、 私のストレートな髪とは反対で少し巻いた長い髪に、 可愛いオーラが印象的だった。 「ううん、大丈夫だよ。ちょっとぼーっとしてただけで…」 「そっかぁ、よかった♪あっ、私、柴崎玲奈(シバサキレナ)っ!れなって読んで♪ よろしくね♪」 「私は黒瀬杏!私も杏って読んでね、よろしくっ」