目を、閉じたとき、
ちょっぴり期待した。
キス、されるのかなって。
白は私の手を器用に触り、
ひんやりとした冷たい何かをつけた。
「よしっ…、杏、もう目開けていいぞ…
あ…そのまえに…。」
ちゅっ。
「っ!?」
油断してた。
期待がほどかれたはずの唇に、
白の熱い口付けが降ってきた。
「…っぷは!…は、白っ、こんな人前でっ…!」
「だってキス、してほしかったんだろ?」
…見透かされてる…。
「もう白には勝てる気がしないよ…。」
「それはお互いさまだろ?
それより…、指、見てみろよ。」
…指?
そういえばさっき何かされたような…。
「あ…っ。」
私がゆっくりと自分の指を見てみると同時に、
粉雪が私の指にはめられている、
ひんやりとして冷たいものに乗った。
「これって…、指輪…?」

