「宏っ…、お前…っ。」
白が怒りと悲しみが混ざったような声をだした。
その声に答えるように、宏くんは、ふっと笑ってこう言った。
「大丈夫。俺が杏ちゃんを危険な目にあわせるなんて、その時から考えてなんかいなかったよ。」
それを聞いて、私も、白もれなもホッとした。
だけど、唯さんだけは違うようで、
宏くんの方を思いっきり振りかえって怒鳴った。
「はぁっ!?なに言ってんの!!あんたっ!!
あんた、あの時、『分かった、協力する。』って言ったじゃないっっ…!!」
「それはお前から情報を聞き出すためだよ。
俺はいつ、どこでお前が杏ちゃんをはめるか聞きたかっただけ。
それが分かれば杏ちゃんを逃がすことができるからな…。」
宏くん…、だからあの時、
無理矢理私を連れていったんだ…。
いや…、連れ出してくれたんだ…!
「なによっ…、私を騙してっ…、
ただじゃおかないわよっ…!!!」
「はっ…、俺の名前も…、
お前の周り友達の名前さえ覚えてない周りの人に向き合えないやつに、
言われる筋合いねーよ。」

