「白!」 白が階段を降りていく途中、彼の名前を呼ぶ声が 前方から響き渡った。 彼の名前を呼べる人なんて一人しかいない。 「なんだよ、宏…」 日野宏、白の唯一の友達で幼馴染み。 そして白が信頼しているたった一人の友達でも あった。 「どこにいるかと思ったぜ。 先に家でてくんなよなー!?」 「悪い…、よく場所が分かったな。」 「あったり前だろ、てかお前がいきそうな場所なんて 人気がないとこだろ?それに…」 「…?」