ざっざっと、宏くんの歩くスピードが早い…。
はぁはぁっと、息を切らして早足であるく私。
何かがおかしい…。
「宏くっ…、痛い…!」
そう避けんでも、歩くスピードも、私の腕を掴む強さも変わらない。
そして、私は最大なことに気付く。
「っ!?宏くん…っ!?
私、帰り道こっちじゃない…!!」
なんで気づかなかったんだろう。
宏くんについていくのに必死だったせいだろうか…。
そんなことより、
さっきから宏くんの様子がおかしい…!!
「宏くん…!!宏くん!!!」
「…………。」
私の家と逆方向であるく宏くん。
いつもの明るくて優しい顔じゃない宏くん。
むしろ、険しくて、まるで別人な宏くん。
なんだか…、
怖い……っ!!!
「やだっ…!!離して…っ!!
誰かっ…誰かぁあっ…!!」
私が必死で叫ぶと、やっと宏くんは止まってくれた。
だけど、私の腕を強く掴む手の強さは止めてれなかった。
「杏!!お願いだっ…、黙ってくれ!!」
「やだっ…、怖いっ…、離して!!」
「離すわけにはいかない…!!
俺は…、俺は我慢できない…!!!」

