じゃあ、今日はれなと帰れないのかぁ…。
「おーい…、俺を忘れてませんか?」
「俺、じゃなくて、俺たちっなっ!」
「白!宏くんっ!
別に忘れてたわけじゃないよー。」
「心がこもってないんだけど…。」
はぁっ、と白がため息をつく。
それと共に、白い息が見えた。
あぁ、早く春にならないかなぁ…。
私がぼーっとしていたからか、また白はため息をついて言った。
「また、おまえは本当に…」
「あっ、白くぅーん!!」
この声は…、
声のしたほうに向くと、
案の定、…唯さんがいた。
「唯…。」
「ねぇーっ、白くん!ちょっと…話したいことがあるんだけど…、いいよね?」
「…仕方がねーな…。」
え…?白は、唯さんのところに行っちゃうの…?
「よかったぁー!じゃあ、行こっ!
白くんっ!」
やだ…。
「手短にな…。
ん…?杏…?」
「やだ…。」

