「あ、ありがとうございました!」
アンコは荷台から降りると、お辞儀をして帰ろうとした。
「待てよ」
俺はアンコの腕を掴んだ。
「敬語。それと、泰史」
「あ、うー…」
アンコは恥ずかしそうに俯いて唸った。
「ん?ほら、早く」
俺は、そんなアンコを急かしてみる。
「…あ、ありがとう…。泰史…」
俺は、アンコは俯いているのにも関わらず、顔が赤くなってるのがわかった。
「よくできました」
俺はにこっと笑ってアンコの腕を離した。
「じゃあな」
「あ…、た、泰史…!」
俺が自転車に乗ろうとすると、アンコに呼び止められた。
「何?」
「その、明日も…会える、かな…?」
アンコは俯いたまま、可愛らしい声を震わせていた。

