「ちょ、ちょっと、帰れませんよ」



「だから、一緒に帰るんだよ」




会計を済まし外にでると、まだ7時だというのに冬のせいであたりは真っ暗だった。



「わー、星きれー…っいた!」



アンコは上を見ながら歩いていたせいで店の看板に足をぶつけていた。




「っは、…馬鹿だろ」




俺はそんなアンコを鼻で笑った。






「な!ひ、酷いですー」




「はははっ。ほら、帰るぞ。」





俺は自転車。
アンコは歩き。
一人だけ乗るなんてさすがに俺はそのまで酷くはない。




「ほら、来いよ」



俺は荷台をポンポン と叩いた。




「え、あう…、じゃあ…お願いします」




アンコが荷台に乗ったのを確認すると、俺はゆっくりとこぎ始めた。