とりあえず、持っていたお金で電車に乗って適当なところで降りた。



ここどこ・・・?



これからどうしよっかな?



とりあえず駅からどんどん歩いた。



「なあ、何してんの?」



急に後ろから話しかけられた。



でも、振り返ることなく無視して歩き続けた。



でも、後ろからひょいと抱きかかえられて止められてしまい目があった。



「無視すんなよ!」



私を抱きかかえたのは金髪ピアスのどうみても不良の男の人だった。



「何!離してよ!!」



私は必死あばれたけど全然離してくれない。



「こんな時間に何してんの?」



「何でもいいでしょ」



私はそっけなくかえした



「家出やろ?」



あっ・・・ばれてるんだ・・・



そりゃこんなところにこんな時間にいたら家出だってまる分かりだよね・・・



「だったら何?」



「俺らんとこ来る?」



えっ?



意味分かんない。



この人何言ってんの?



「はぁ?」



「とりあえずここは危ないからとりあえず俺らの家来て」



その男は私をひょいとバイクに乗せて男たちの家たちに向かった。