「ほら、早く入って」 キィ……とゆっくり開かれた ドアの先には、何と言うか 奏さんらしい落ち着いた部屋が 広がっていて、もちろん掃除も 行き届いていた。 「お菓子とジュース、 適当に持って来たんだけど…」 それを私に向けて 首をかしげている。 どうやら食べれない物が無いか 聞きたいみたいだ。