「ねえ、また一人でいるよ」
「るな、もうほっときなって」
「そうそう、あっちが嫌がってるんだから、しょうがないよ」
「だよねー」
「でっでも・・・」
「るなは優しすぎだよ、」
「いいからいいから、いこっ」

私はいつも一人でいる
人と深く関わってはいけない
なぜなら私は・・・
「おーい、みんな席つけーー」
「突然だが、高野さんが転校することになりました」
ざわざわ
「ひそっ、マジかよ、」
「まぁーあいついなくなっても別になんてこっちゃないからいいんだけどね」
「じゃあ、最後になにか一言、」
「特にないです」
・・・・・。
「そうかー、なにもないかーー、照れ屋なんだな」
変な解釈はやめてほしい
「あっあの!」
いつも私の周りをうろついてくる子だ
確か名前はなんとかるな・・・
「高野さんって、どこの学校に行くんですか」
「あっえーとなーー」
先生が言えるわけがない
私が言うなといったのだから
「先生、もう行かんきゃいけないんで」
「そうか、気をつけてな、いつでも遊びに来いよ」
少し変わった先生だと思った
「では、失礼します」
ガチャっ
私はドアを閉めて歩き出す
きっとまた・・・空に一歩近づいた