雪兎は私達が自分を襲ったヴァンパイアと同じだと知っていても

変わらずに、普通の人間と同じように接してくれた。


ホントは、怖いはずなのに―――

その優しさに、私はいつの間にか甘えていたのかもしれない。

その甘えが、雪兎を危険な目に合わせてしまった。


ヴァンパイアの次期当主として失格だわ。


あの時、雪兎の近くに落ちていた一冊の本。

【ヴァンパイアの生態】

雪兎、何をしたかったの?

私達の事を調べようとしたの?