純血のヴァンパイア

不思議に思いつつ、今日も学校へ向かう。

私達は出来るだけ陽に当たらないよう、日陰を歩いていた。

いくら純血種のヴァンパイアでも、夏の陽射しは苦手だ。

この暑さの中変わらない事と言えば・・・。


きゃ~~燐く~ん。今日もカッコいい♪

蓮様ぁ~クールで素敵~

優月さん、ボクと付き合って下さーい。


などと、黄色い声援が三人に降り注ぐ事くらい。

けれど彼(彼女)らは遠巻きに声を掛けたりするものの

滅多に近づいては来ない。


最初は戸惑っていたけれど、数日間続くと大分慣れてきた。

ほとんどの場合、聞き流していればいいんだけど

時々、プレゼントと言っては花束やお菓子を持ってくる人も居たりして

蓮と私は、既にうんざりしてる。

燐は、とっても嬉しそうにしていたりするけど…アハハ