顔色、少し戻ったみたい。良かった。

「優?・・・あ、生気を分けたのか?」

カーテンを少し引き、ひょこっと顔だけを覗かせる燐。

「うん・・・少しは楽になるといいけど。」

燐から雪兎に目を移す。

「分かった。先生には言ってきたから、優も少し休んだら?」

そういうと、燐は保健室から出て行った。


ふわぁ~なんだか、眠い…。


――ん・・・あ、いつの間にか寝ちゃったんだ。

目を擦りながら、身体を起こす。

目の前には、規則正しく呼吸する雪兎が寝ている。

良かった。もう大丈夫みたい。