純血のヴァンパイア

「蓮、先生が戻るまで私ココに居るから、先に教室戻ってて。」

許可も取ったし、それにこんなに苦しそうにしている雪兎を

このまま放っておけない。

蓮は、分かったと短く返事して保健室を出て行った。



さてと、とにかく冷やさなきゃ・・・タオルは―――

シンクの上の棚に、タオルを見つけボウルに水を汲み

雪兎が眠るベットサイドに持っていく。

タオルを水で浸し固く絞って、額に浮かぶ汗を拭う。

そして、もう一度水で濡らして額に乗せた。

苦しそう…少しでも楽に出来れば――――――