あぁぁぁぁぁ――――!!昨日の子だっ!


相変わらず、青白い顔してるなぁ~。

なんて思いながら、隣の彼の顔をチラッと見てると、初めて目があった。

「あっ、今日から…よろしくね。えっと…」

「あぁ、霧生雪兎。よろしく。」

少しダルそうに答えた彼は、すぐに窓の方を向いてしまった。


他の生徒も、雪兎に話しかける事もなく

ココだけ違う空気が流れているよう。


私達に、興味を持たないという事は

それはそれで、好都合だわ。

それに記憶操作で、昨日会った事は覚えていないはず。