雪兎は、悠兎さんのように医者になるんだと

猛勉強し、なんと医科大学に合格した。


そして、結婚後私達は雪兎の故郷にある屋敷に

引っ越しも決めていた。

もちろん、蓮と燐、麻子さんも一緒に。


色んな事が慌ただしく決まって、いろいろ忙しい毎日で

あっという間に、明日と言う日を迎える。


明日は雪兎との結婚式。

けれど、毎日こんな風にドタバタだから実感が湧かない。


「優月?どうしたの、浮かない顔して。」

「別に~。明日本当に結婚しちゃうんだなぁって思って。」

私の座っていたソファに座って、覗きこむように見る雪兎。

「もしかして、マリッジブルー?でも、どんな事があっても逃がさないからね。僕の奥さん。」

お、お、奥さん・・・。

何か新鮮だけど、恥ずかしい――――

真っ赤になって俯いていると、チュッと頬にキスされた。