「あ―――くれぐれも、襲わないように。」

「当たり前。俺は優一筋ですから。」

燐は、優月にウィンクをして風のようにその場から消えた。



『優月、戻ろう。』

「そうね…って何処に?」

城には戻らないわよ?

なんて思ってると、蒼い瞳が優しく細められる。


「相変わらずだな。」

変身を解いた蓮は、クスッと笑い手を差し伸べる。

「…ご迷惑、お掛けします」


さすが、幼馴染兼世話係の蓮(あ、燐も)

私の行動はお見通しって訳ですね……アハハ


敵わないなぁ。