コンコン―――――

また、扉をノックする音。

今度は誰だろう。

「優月、まだ起きてる?」

雪兎?どうしたんだろう。


あわてて、ベッドから起き

扉を開ける。

「眠れなくて…あ、寝てた?起してゴメンね。」

「ううん。私も眠れなかったの。入る?」

「いいの?」


雪兎を部屋に招きいれ、ソファに腰掛ける。

「あのさ、約束したから。」

「約束?」

「うん。一番に話すって。」

あ――――雪兎、ちゃんと覚えてたんだ。

「優月も約束果たしてくれたから。僕も話さなきゃって。」

「嬉しい。ありがとう。」