「綺麗でしょう?さぁ、ここで休みましょう」

庭の真ん中にある、テーブルと椅子に座り

バラを鑑賞する。

今夜は、三日月が空に輝いていて

三日月とバラのコントラストがとても綺麗だった。



ココで聞かなくちゃ

「お母様……」

意を決して、母の顔をみるとフッと微笑んだ。


「“血の契約”について聞きたいんでしょう?」

あぁ、お見通しだった。

「そんなに思いつめた顔してたら、誰でも分かるわよ。」

とクスクス笑う。




「血の契約とは――――」

静かに話し始めた。

私は、一言一句聞き逃さないように聞き入った。

そして、全て初めて聞いた事ばかりで

終始驚いていた。