ゴホッ…カハッ…ハァハァ…

致命傷にはならないように

弄ぶかのように、静瑠は雪兎の顔や身体を

何度も殴りつける。

雪兎が咳き込む度、床や壁に叩きつけるたび

静瑠は、喜び笑い声を上げる。



狂ってる―――――――

こいつは真の堕落者、ディジェネレートだ。


許せない。

いや、絶対許さない。


私の身体に流れる、始祖の血よ。

狂喜に狂う同胞を抹殺する力を。

大切な人を守る力を。


私に下さい―――――――