「関係ないなら、どんな事をしても良いよな?」

何をするつもり?!

組み敷かれたまま、身体を動かす事が出来ない。

だから首だけを、少しだけ動かし

雪兎の様子を見る。


「やれ。」

静瑠が冷たい言葉を発する。

それに従って、私を囲んでいた黒ずくめの男たちが

雪兎の檻に近づく。



そして、中に入ると

倒れている雪兎の腹部を思い切り蹴り飛ばした。

ウッというくぐもった雪兎の声が聞こえた。

やだ、止めて……彼は、この前も発作を起こしたばかりなのに。


「止めて!!」

思わず叫んでいた。

「止めてやってもいい・・・その代わり、俺と結婚するんだ。いいな?」

ニヤリと厭らしい笑みを浮かべ私の首筋を舐めた。