「ならば今宵、同胞たちに宣言せよ。そして、全て己で解決するがいい!」

そう来ると思った。

お父様は決して、簡単に「はい、そうですか。」と納得しない。

これは、私の身に何が起きようと

一切湊家は手助けしない、ということだ。

たとえ死んだとしても――――――


私を、試そうとしている?


お父様の目を真っ直ぐ見詰め、返事する。

「承知、しました。」

私だって、簡単に引き下がれない。

絶対、納得させてみせる。



「下がりなさい。」

お父様とお母様に一礼して、謁見の間を後にした。


取敢えず、お父様達に私の気持ちは伝えた。

あとは、夜に緊急招集された同胞たちにどう、説明するかだ。