カラフルグレイ【無茶ブリ!!】


ハイジはたぶん。

自分の癖に気付いてないと思う。

また何かやらかすつもりかな。








「…大事な話もあるし」








話?





ちょっと目を伏せたハイジの顔は。

何か違って見えて。

私はその表情になんだか胸騒ぎがした。





「…とりあえず、行きません?」





一瞬だけ見せた憂いを帯びたその表情をしまいこんで。

ハイジはジーンズの後ろポケットにしまってあった鍵を指にひっかけると。

クルクルと回し始めた。





「どこ行くの?」

「内緒」





慣れた手つきで車を走らせるハイジに行き先を聞いてみるけど。

真っ直ぐ前を見たままで教えてくれない。





どこに行くんだろ…。





そして、太陽が沈みかけた頃。

ハイジの運転する車は建物の駐車場へと入っていった。