家族とか友達とかとする挨拶代わりのハグとは違う。 そこは力強いけど優しい。 温かい、愛しい腕の中だった。 「起きてたの!?」 「寝たふりしてた」 「なんで!?」 「いろはにこうしたかったから」 その言葉が早いか。 ハイジは私の顎に指を掛けた。 「ちょっ、ちょっと!?」 「なんだよ」 「なにしようと…」 「お前だって俺に触ろうとしてたろ?」 「うッ…」 だからって、このシチュエーションはなに!? 顔近いし!! それに。 ハイジはなんで顎に指掛けてんのよ!!