なんでハイジは部屋の鍵をくれるの?
何かあった時のために預けとく、ってヤツ?
だったらお父さんかお母さんに渡せばいいじゃない。
しかもわざわざこんなとこまで来なくったって…。
こんなシチュエーションでこんなことされたら。
カンチガイしちゃうじゃない。
ハイジと私はキョーダイなのに。
頭の中には疑問符だらけ。
その時。
ハイジは差し出した鍵をギュッと握りながら自嘲気味に笑った。
「…気持ち悪いよな。こんなの」
ハイジは伏し目がちに言葉を続けた。
「でも、俺はいろはのことキョーダイだなんて思ってない。
だから…」
そう言葉にした後。
ハイジは私にその鍵を握らせた。
「俺がこんな気持ち抱えててもいいなら。
この鍵で俺の部屋、開けて?
もう俺と関わりたくないなら…その鍵、捨てていいから」

