ゆっくりと私に近づいてくるハイジ。
ハイジが近づけば近づくだけ。
私の心臓が早鐘を打ち始める。
それだけじゃない。
一生隠し通さなきゃならないこの気持ちを。
どうしていいかわからなくなる。
止めてよ。
そんな顔しないで。
いつものハイジでいてよ。
そうでなきゃ、私…。
「俺ら、キョーダイだよな」
「え?」
予想もしてなかったハイジの言葉に。
一瞬言葉が出なくなる。
「あ、たりまえじゃない。何を今さら…」
絞り出すように出した言葉は。
ハイジと私が“キョーダイ”だということを。
ちゃんと理解しろと言われてるようにしか感じなかった。
そんなの改めて言われなくてもわかってるよ。
わかってるから。
ハイジがダメ押ししないでよ…。

