「今日は北村先生の話訊いたし、これくらいにしておこう。涼のメンタルもボロボロだし……」 そうして、彼女はちらりと涼の方を向いた。 椅子に力なく座り、斜め下を向いている。 真っ白になっている涼。 「燃え尽きた……真っ白にな」 「恵美、勝手にアテレコしない」 ぺちりと頭を叩かれ、ハッとする。 私としたことが。 確かに、この様子ではダメだ。 話を訊くことはおろか、他人と話をすることすら出来ないかもしれない。 結局、この日は解散となった。