やがて、惚れ惚れと紘子を眺めていた美紀が嬉しそうに口を開いた。
「新井ちゃん……可愛い!!」
「ハァ!?」
紘子が間抜けな声を上げる。
美紀は楽しそうに微笑んだまま、次から次へと言葉を紡いだ。
「もうね、全体的に可愛い。何で毒舌の説明するのに持ち出す例がソフトクリームなのさ!それに、マーブルじゃなくてミックスなのに、マーブルって言っちゃうところが可愛いし!あと、私はチョコってハッキリ言っちゃうところも素敵だと思うし、もう新井ちゃん可愛すぎる!何だよこのかわいい生物。家に持ち帰って飼いたいわ!それに――」
始まったよ、美紀のマシンガントーク。
近くにいる廉もたじたじである。
紘子はもどかしそうに顔を歪め、涼はニヤニヤと笑っている。