「マーブルとチョコ、食べたときにどっちの方がチョコ味が濃いでしょうか?」
そんなの勿論……
「マーブルのチョコの部分だけ食べるってのは無しだからな!!」
ぐっ……
何故にコイツはこうも、私の考えていることが分かるんだ。
「じゃあ、普通に考えてチョコでしょ」
渋々答える。
けど、私と紘子の毒の多さに違いは無いと思う。
答えを聞いて、紘子は満足そうに頷いた。
「つまり、アナタがマーブル、私がチョコって事だよ!!」
「……」
誰も喋らない。
紘子は構わず先を続けた。
「君らは表面でしかないの!相手の心を抉るには、もっと頭を使わなきゃ!!」
「……」
「え、何で誰も反応してくれないの?」
揃いも揃って紘子の顔を凝視する。
何と言うか、コメントしづらい。