「何それ?」
「洋介先生の証言。大したことは書いてないけど、一応言ってたことはメモってあるよ」
「おぉー!!」
ちょっと感動。
全部任せてごめんなさい。
「七不思議を確かめようと、俺達はA館の西階段に来た。
そして7時。チャイムが鳴り終わると同時に田中先生が落ちてきた。動揺しているときに、藤原先生が登場」
「何で先生はあんなにタイミングよく来たのかな?」
紘子が訊くと、涼は携帯電話を見た。
スクロールし、証言が書いてある場所を探す。
「えーっと、ちょうど先生は帰るところだったらしいよ。それで、俺達の悲鳴を聞いて駆け付けたんだって」


