「それで、そこの床に座ってるのが庄司恵美。私と同じクラスなんだ」
「同じクラスって……この子も三年生だったんですか!?」
おい、それは失礼に値するだろう。
私は立ち上がって、清水くんを見下ろした。
「知ってる、清水くん？今まで君は先輩にタメ口使ってたんだよ？」
「今時上下関係にこだわるのって、遅れてると思うんだけどなー」
横から紘子が茶々を入れる。
何か逆らえないのが悔しい。
「だって、紘子先輩みたいに威厳無いし、あそこの学生みたいに背は高くないし……」
「いやいや、女子で涼ほどの身長あったら逆に嫌だから」
「それに、何か年下に見えたし……」
「……」
