「あ、れ……?」
くしゃ、と本来ならしない音が手の中からする。
何事かと思って開いてみれば、ぐしゃぐしゃになった紙切れが転がっていた。
あ、そうだ。
廉の持っていた紙、持って帰ってきたんだった。
「何それ?」
涼が覗き込んでくる。
私はそれに応えるように、ゆっくりと紙を開いた。
ぐしゃぐしゃになって読めない。
皺を伸ばすと、薄い、小さな文字が目に飛び込んできた。
「何て書いてあるの?」
自転車の向こう側から紘子が尋ねる。
私は紙を近づけ、まじまじと見た。
「これは……!」
「えっ、何?どうした!?」
「何でここにあるの?」
「はぁ!?」


