襲ってくるのは自責の念。
いくら後悔しても遅い気がした。
涙を拭い、彼をじっと見る。
何か鋭利なもので叩かれたのだろうか、額が細く赤くなっている。
しかし、彼の頭の周りを覆う赤い血溜まりと、額の傷は関係無いようだ。
血の気のない顔がこちらを向いている。
目を閉じているせいか、もう一生起きないような気がした。
顔の前には固く握られた手。
「あれ……?」
その手の中から、紙切れが覗いているのを見つけた。
申し訳無いと思いつつ、握られた手を開く。
そして、紙切れを取り出した。
「なんだろう……」
くしゃくしゃに丸められた紙を見ようとしたが、階段からいくつかの足音聞こえてきたので見るのは諦めた。


