「起きてよ!こんなのおかしいよ!ねぇ、廉ってば!!」
自分の声が階段に響いて返ってくる。
血の香りがそうさせたのか、はたまた悲しいからなのかは分からない。
視界がぼやけ、私の制服のスカートを濡らした。
「お願いだから起きてよ!もう私の事、タメ口でも呼び捨てでもいいから!」
こんなの嫌だ。
絶対におかしい。
自分でも、何を言っているのか分からなくなる。
「廉……ごめんなさい……」
『廉なんて頭強く打っちゃえばいいんだ!』
そんな数十分前の言動を思い出す。
私がそんなことを言わなければ。
私が洋介先生に廉の居場所を言えば。
こんな間違いなんて起きなかったかもしれない。


