「ふーん……」
薄い反応しか示さない紘子。
彼女にとってみれば、どうでもいいことだろう。
「あとの二人は?」
「私が聞いた時点では、その二人だけだったからあとは知らない。まぁ、私の予想だと南波先生は……」
「先生は?」
「問答法から、最後は恐喝法に変わるんじゃないかって思ってる」
一回だけ、部活中に南波先生に怒られたことがあるけど……
アレは怖い。どうしようもない。
普段笑っているだけあって、怒ったときの迫力が半端じゃない。
身震いがする。
そんな私を見て、紘子はクスリと笑った。
「恵美の言う通りだとしたら、南波先生は怒らせちゃいけないね」


