「これが先生から聞いた話全て。で、恵美はどうなの?」
カバンを背負い、教室を出る。
廊下を歩きながら、私はおもむろに口を開いた。
「喧嘩した」
「喧嘩?」
涼がおうむ返しに訊く。
「喧嘩……と言うよりは、廉に呆れられただけかもしれない。残念がられた、と言うか……」
「そっか……」
そんなしみじみとしながら、顔を背けないで欲しい。
少し虚しくなってくる。
階段を降りながら、情報になるような事を頭でまとめる。
そろそろ、廉から口止めされている事も話していいんじゃないかな……
「あのさ、私が持ってる情報全て話すよ」


