すごすぎるわ。そりゃビックリだわ。
誰がこんなことを予想できただろうか。いや、できない。
「親戚と言っても、奥さんの妹の娘だから、直接の血の繋がりはないんだけどね」
「遠いわ」
こういう関係があったから、洋介先生の方にも話が回ってきたのか。
それならば納得もいく。
「まぁ、そんなわけで先生とアカネさんはそこそこ仲がよかったんだって。
と言っても、親戚同士みたいな態度は出さなかったから、事情を知る先生以外は気付かなかったみたい」
涼の代わりに今度は紘子が説明をする。
彼女は筆箱とルーズリーフをカバンにしまい、チャックを閉めた。


