暇人達の華麗なる迷推理


「……それはダメだよ。一般人は、関与しちゃいけないんだ」

「そんな!!」

紘子が悲痛な声をあげる。
彼女は顔を上げ、悲しそうな目で高橋さんを見た。

「それに言っておくけど、君達も署内ではアヤシイ目で見られてるんだよ?」

「それって、私達が第一発見者だから?」

「うん。早い話、そう言うことだよ」

「なるほど……」

ここまで言われても尚、引き下がる様子はない。
むしろ、逆にやる気になっているような……

「高橋さん、さっき"警察"って言っただけで警戒されるって言いましたよね?」

「うん。言ったね」

「だったら、生徒である私達が聞き込みをした方が、自然じゃありませんか?」

「なっ……」